前回に引き続き「クリックベイト」の感想を書きたいと思います
今回は結末と感想編
ーネタバレ注意ー
結末
この作品、サスペンス要素は個人的に高得点でした
色々考察まではいかなくとも推理が捗る作風です
「妹のピアがなにかやらかしてるか、、、」と考える前半
「妻の浮気相手思わせぶりにでてきたな、、、」とあられもない方向へと思考が飛び
「息子のチャット相手怪しいだろ!」と安易さを求めていました
逆に兄サイモンの流れはたぶん逃がすだろうなという予想はできました
しかし、本当に重要だったのは途中に記者のベンにあぶりだされたバレー選手の件
兄サイモンの事件の流れもありフェードアウトしてしまったのを完全にわすれていました
そして明かされるニックの同僚のマット(サムネのピアの後ろにいる男性)!
バレー選手とのリベンジポルノ絡みでニックと揉めていたとのこと!
探偵ピアはその流れでマットの職場のパソコン調べることに
パスワードを同じくニックの同僚のドーンに解除してもらい中を見ると。。。
ニックとソフィーの画像とそれを今までの愛人に加工した画像がたくさん
マットが犯人だった!証拠も出てきたぞーで7話が終了!
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とここまでが製作者の思惑でした
マットのパソコンの画像を見るシーンのドーンを思わせぶりに見せたところでようやく気付くことができました
犯人はドーンでした(ドーン!))^o^(
正直この展開は予想出来ません
7話の終わり付近で気づけただけマシだったかもしれないくらい伏線を見つけることが出来ませんでした
これから見る方はぜひ伏線を見つけて頂けたらと思います
感想
長々と結末を茶番交じりに書きましたがこの作品は純粋に楽しめました
加点方式では面白い試みだったり、視点の切り替えの上手さだったりと高得点が取れる作品だと思います
減点方式の場合はやはり前述の結末の突拍子の無さが致命的になる方もでるかもしれないとは感じました
大雑把に各話感想をまとめますと
第1話:ピアと喧嘩したところから開始。ピアとニックの危ない関係を匂わせるほどピアがニックの心配をします。製作者としては匂わせてピアを怪しく見せる定番の手法を使ったと思います。見事です。単純な緊迫感でいえばやはり1話の再生数がうなぎ上りするところでしょう。家族からしたら周りが好奇心だけで再生する姿を見たら縁を切りたくなると思います。そういった、細かい心情と民衆の愚かさをうまいバランスで描いていると思います。
第2話:刑事ロシャン目線で話が進む。この回でニックが見つかりますが、全体から見たらこの回は箸休め回。後半影が薄くなり積極性の薄れるロシャンの唯一活躍する回とも言えるでしょう。
第3話:妻ソフィーの目線で話が進む。全て見たら結局この人の浮気がバタフライ効果となってニックの死に繋がったんでは?となり中々生々しく感じてしまう回になる。ただ、そんな人でもマスコミに好き勝手されるのは可哀そうで仕方ない。
第4話:愛人エマの目線で話が進む。ここらあたり後に分かる伏線があるといってもいい。描写的に実際はエマとニックは会ってない感がにじみ出てはいるが、エマ自体は会ってるわよと自信たっぷりなのでだまされてしまいます。ニックの本性(ほんとは殆ど裏はないが)が不穏ににじみ出てくる象徴的な話といえるでしょう。
第5話:記者ベンの目線で話が進む。4話のラストでエマがぶち切れてベンのインタビューを受けて5話のベン目線に変わる流れはこの作品で結構好きな所です。盛り上がってきたー!と単純に楽しめます。全体的にマスコミに巻き込まれる家族を象徴的に描く話です。今回感想書くきっかけになったのもこの話です。ドラマや映画でマスコミは悪く描かれがちではありますが、実質被害を受けることは殆どありません。今回のベンもスクープの為ならと畜生プレイをしまくるのを恋人から批難されるくらいです。けど、便利なストーリーテラーとして展開は一気に進みます。バレー選手の所はここで取り上げられるのですが6話の兄に話が一気に傾くため忘れてしまいます。ここは上手いと思いました。
マスコミ関連の感想深堀はまた次回の感想で書けたらと思います。
第6話:ニックにはエマとは別の愛人がいたことが発覚し、その兄の目線で話が進みます。
実質、ここで拉致事件の結末が描写されます。ニックが死んだ場所とか考えても、拉致と殺人は別の話かもなとは心の隅で思ってましたので、まだ6話というのも相まってサイモンが犯人とはチラリとも思いませんでした。相棒が少し怪しかったけど、さすがに突然のモブキャラですしね。この話は分かりやすいサスペンスドラマのラスト1時間を描きましたというような感じですかね。
第7話:ニックとソフィーの息子たち(主にイーサン)を中心に描かれる話。最初に驚くのは普通にイケメンっぽいイーサンがぼっちだったという事実。確かに部屋の中はオタクグッズに溢れていました・・・。逆に見た目的に少しオタクかな?と思ったカイは友達たくさん。
騙されました)^o^(
そのイーサンが初期の頃から思わせぶりにチャットでやり取りしていた相手に出会うことが出来ます。ここは怪しいそう→疑いながら会いに行く→怪しくなかったよの黄金リレー。あんなに思わせぶりにしなくてもとは思ってしまします。
この話でマット関連の謎が暴かれ実質最終章です。単純にキャラクターのすれ違いっぷりが極端でもなくリアルなので上手いです。頭の悪い脚本だとイーサンがチャット相手のメッセージにカイが見てしまったといつまでも気づかないとかやらかしてそうです。
しかし、悪い部分も多々あります。ここに至るまでの探偵イーサンの推理ですが、この程度出来てないように描写されてる警察ポンコツすぎるやろと。ここは脚本上手く見せてほしかったですね。警察はある程度同じ流れの推理が出来ててマットが犯人前提で証拠集めしてましたくらいは匂わせても良かったかと思いました。
第8話:犯人がほぼ確定した7話から8話へ。ここは視聴を止められないですね~。ドーン目線で真相が描かれますが、完全に悪いピタゴラスイッチなんですよね。ドーンは悪意が少ないサイコパスだし、旦那さんはニック殺したりカイ殺そうとしたりとちょっと思い切りよすぎるし。ニックも出会い系サイトに登録したはしたけど放置しててほぼ悪いことしてないという悲しい事件でした。
まとめ:SNSをきっかけとした思惑のない殺人という結果にはなりましたが、まさに現代を描いている作品ではないでしょうか。こんなの見たらSNSに書くことを気にしてしまいますね。みなさんも映画の感想とかに留めて、変な人に見つからないよう気を付けていきましょう。
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